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ロックの部屋

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ABBA

《アバ》ストーリー

再結成して欲しいグループの1つが、スウェーデンのポップグループ【アバ】、私は、前身のビョルンとベニーの時代、つまり二人の女性シンガーが加わる前の頃の曲「木枯らしの少女」が日本で大ヒットした時に、シングル盤を買い聞いていた。1972年頃の話です。アバとなってからの垢抜けたポップソングを初めて聞いたときは、やはり驚いた。あのビョルンとベニーがバックにいるのかと。

ビョルンとベニーは60年代から活躍している。ビョルンはフォークロックバンド【フーテナニー・シンガーズ】で、フォークギター・タンバリン・ベース・ハーモニカ・コンガのシンプルな構成のバンドです。「THOSE ARE THE RULES」という曲はビデオ映像で見ることが出来ますがとても良い曲です。ベニーは【ヘップスターズ】というビートバンドに在籍していたが、「サニー・ガール」という曲ではビートではなくポップソングを歌っている。二人の女性、ブリーダとアニエッタも既にソロで活躍していた。

そんな4人の出会いは、ビョルンとベニーがレコーディング中に女性シンガーの必要性を感じたため、「ピープル・ニード・ラブ」という曲で彼女達が参加したことに始まる。あまりに出来が良かったために、それ以来メンバーとなって、アバとして活動することになる。ビョルンとアニエッタ、ベニーとブリーダはそれぞれ結婚・同棲をしたのもこの頃です。

1974年「ウォータールー」でユーロビジョンコンテストに出場し、優勝してしまう。この曲で世界的に話題になった彼らは、それ以来ヨーロッパを中心に日本でもスーパー・ポップス・グループとしての地位を確立する。

アバサウンドの魅力とは何か

1.メロディーが際だっている。

2.コーラスの素晴らしさ、二人の女性ボーカルを引き立てるビョルンとベニーの裏の声。

3.明るく幸せな気持ちにさせてくれる曲の高揚感。

4.歌っているときの4人の明るい表情。

そして、最大の魅力は、

5.ブリーダとアニエッタの声の美しさ伸びやかさ

です。

「ダンシング・クイーン」は、スウェーデンの国王の結婚祝賀会で歌われている。貴族をも、陽気にさせてしまう、アバの曲。

「アイ・ハブ・ア・ドリーム」はカーペンターズの「シング」を思い起こさせるような、子供たちのコーラスをバックに歌われる曲。

1979年の「ザ・ウイナー」あたりになると、悲しげなメロディーで涙がでそうになる。

1978年にビョルンとアニエッタは別居しているから、個人の葛藤の中から生まれた曲なのだろう。グループが終焉に向かうとき、必ず物悲しい名曲が生まれる。

1978年の「ブーレ・ブー」「ギミー・ギミー・ギミー」あたりのダンスナンバーも初期の明るさは影を潜めている。

1980年には、すでに2組のカップルは離婚してしまい、ビョルンとベニーは別の女性と再婚してしまう。

1981年グループ最後のオリジナルアルバム『ビジターズ』発表。

1982年には、アバ結成10周年として最後のシングル「THANKYOU FOR THE MUSIC」をレコーディングしている。ここでは、メンバー4人の吹っ切れたかのような明るい表情が見られます。もう、これで最後という……

名曲の数々を残してくれた彼らに「THANK YOU  FOR THE MUSIC!」

いつかきっと、アバが再結成されることを願いつつ。


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